q u a t r e - q u a r t s  お菓子教室 カトル・カール

2005年の プルミエ・クラスのお菓子の写真です。

05.2月「 グラノーラ・クッキー/クレーム・キャラメル」

 どちらも繰り返し作って下さる方の多いお菓子です。クレーム・キャラメル(カスタードプディング)はホテル・リッツで教わったのとほぼ同じ配合で作っていますが,オーブンの火加減によって出来上がりがずいぶん変わります。以前は型からギリギリはずれるぐらい柔らかく仕上がるよう作っていましたが,最近はリッツで習ったときと同じぐらいの固さに仕上がる方が気に入っています。キャラメルソースの味もちょっと濃いめにすると大人っぽい味になります。グラノーラ・クッキーはオートミールやドライフルーツがたくさん入った健康的で美味しいクッキーです。こちらもしっかり焼いて香ばしい味を楽しんでいます。

05.3月「タルト・オ・フロマージュ/ジャムリング・クッキー」

 タルト・オ・フロマージュはちょっとレアなチーズの部分が美味しいのです。タルト生地はフードプロセッサーを使います。初めて作る方はびっくりするほど簡単な作り方です。同じ生地を使って,ジャムで作るクッキーもついでに作ってしまいます。こちらはシンプルにジャムだけを使って,しっかり焼いて,タルト生地そのものの香ばしさを楽しむクッキーです。簡単ですが,味も仕上がりも本格的なクッキーです

 

05.4月「苺のババロア/黒ごまのクッキー,ココナッツのクッキー」

 苺のババロアはフランボワーズを少し混ぜると色も味もグレードアップします。市販のピュレではなく生の果実を使い,ほとんど火を通さないで作るので,すごくフレッシュな味わい。黒ごまのクッキーはフードプロセッサーを使って簡単に作ります。黒ごまは使う前に必ず煎ります。ちょっと手間をかけることで,シンプルなお菓子の出来上がりが大きく左右されます。

05.5月「クリーム杏仁豆腐/スコーン」

 杏仁豆腐は毎日作る人もいるぐらい人気のお菓子です。味も本格的で美味しいのですが,作り方がとても簡単で,失敗もしない(はず),私自身もお気に入りのレシピです。スコーンはプロセスは簡単ですが,混ぜ方・焼き方にコツのいるお菓子です。オーブンの中で上へ押し上げられるように膨らみ,側面の真ん中がぱくっと割れて,周りはカリッ,中はふんわりしているのが理想。同じ材料で作っても,美味しいスコーンを焼くには経験が必要です。

05.6月「クレーム・ブリュレー/ブルーベリーのマフィン」

 クレーム・ブリュレーをなめらかに仕上げるにはオーブンの火加減と生地の深さが重要です。表面をブリュレーする(砂糖をかけて焦がす)のは,ガスバーナーを触るのが初めての人にはドキドキする作業です。教室では毎回一人ずつ自分の試食分をブリュレーしてもらいますが,その度に歓声が上がったり,笑い声が起こったり,緊張するけど楽しい作業です。マフィンはレモンの皮のすりおろしも入っていて爽やかな味わい。小さな型で焼くとかわいらしくて,いくつでも食べられそうです。

05.7月「ミルクレープ/ミントキャンディーのジェラート」

 夏向けにオーブンを使わないお菓子を2品ご紹介しました。クレープを出来る限り薄く焼くことでミルクレープは美味しくなります。何枚も焼いているとだんだんコツがつかめて向こうが透けて見えるぐらい薄いクレープが出来上がります。クリームは簡単なエスプレッソ入りのクリームで。ミントキャンディーのジェラートは作り方はびっくりするほど簡単ですが,味は本格的なジェラートです。

05.9月「シュー・ア・ラ・クレーム」

 よく焼いたパリッとハードなシュー皮とバニラの香りがプーンとするカスタードクリーム。この組み合わせは本当に美味しいと思います。リッツで習ったレシピをさらに作りやすく,失敗の少ない手順にしました。何回作っても,オーブンの中でシュー生地がふくらむ姿をのぞき込んでしまいます。

 

05.10月「アメリカン・パンプキンパイ」

 パンプキンパイのフィリングは野菜のお菓子が苦手な人でも食べられるように工夫したこだわりの味です。アメリカンパイ生地はフードプロセッサーを使えばびっくりするような作り方でできてしまいます。余った生地でベーコンやウィンナーをくるりと包にで一緒に焼けば,美味しいおまけができます。

 

05.11月「シンプルロールケーキ/ディプロマット」

フワフワの生地に生クリームを挟んだけ。とてもシンプルなロールケーキです。シロップもはたきません。しかも,普通のジェノワーズ生地より失敗しにくい作り方です。シンプルに仕上げてこそ,卵たっぷりのこのロールケーキ生地のおいしさが引き立ちます。ディプロマットはロールケーキ生地の端っこの切り落とした生地で作れるプディング。メープルシロップをかけていただきます。

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